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07.19.22:57
最近、憲法の授業でちょっと気になる言葉を耳にしました。
その言葉とは、 『プレビシットの危険』 って言葉で、憲法を十分に勉強されている方からすれば簡単でしょうが、 私にはとても新鮮且つ非常に興味が湧いたのでちょっと調べてみました。 上記の言葉は憲法の統治総論の国民主権の意味の部分で出てきました。 『国民主権』とは、国政のあり方を最終的に決定しうる力ないし権威としての主権が国民に存するという憲法上の基本原理であり、(前文1項、1条) 国民主権の原理には、 ①国の政治のあり方を最終的に決定する権力を国民自身が行使するという 『権力的契機』 ②国家の権力行使を正当化する究極的な権威が国民の存するという 『正当性の契機』 2つの要素が含まれています。 そして①の権力的契機は直接民主で、②の正当性の契機は間接民主 現在の日本は政治において、原則②の間接民主を採用していますが、そう考えられる根拠が三つあります。 1つ目は憲法前文1項にある「政党に選挙された国会における代表者を通じて行動し」の『代表者を通じて行動し』で 2つ目は国人が多いから直接民主に出来ないので、間接民主にしているで 3つ目に問題の『プレビシットの危険』という言葉が出てきました。 『プレビシット』とは、「人民独裁」のことで、 国民投票の一種で、強権的な政治権力者が、国民の支持を受けていることを 議会に対して示威する手段として、不必要な国民投票(信任投票)をすることです。 国民投票は、国民が民意を反映するためのもの(レフェレンダム)と、権力が民意を統合するためのもの(プレビシット)と、両方の可能性を持っていると言われています。 投票結果という世論により、通常の審議手続に事実上の拘束力をかけ、 独裁者を正当化することになる ということだそうです。 反対の言葉として、 『レファレンダム』という言葉があり、 レファレンダム→いわゆる一般的な国民(住民)投票のこと。 このプレビシットという言葉が言われた有名な人物としては ナポレオン3世やヒトラー、 近頃では小泉首相が異常な人気を博したとき、 プレビシットへの危険を指摘する方がおられたそうです。 レフェレンダムとは民意による政治を実現するための国民投票をいう。これに対してプレビシットとは国民投票の悪用をいう。 ナポレオン3世は国民投票を利用して独裁体制を確立した。このためフランス憲法学ではレフェレンダムとプレビシットの区別についての議論が行われてきた。明確な指標はないが、国民投票の提案者が政治生命を賭ける場合にはプレビシットであると考えられる。 まで、調べましたが時間的余裕がなくてこれ以上はやめておきます。 一言で言えば、何やら奥の深そうな言葉です PR
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