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SOLICITOR

何事もポジティブシンキング!
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10.06.09:25

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02.13.00:12

小噺

とある高級クラブに働くホステスがいた、彼女はかなりの美人でこの店ではNO.1。
彼女は自分の美貌を武器に今までに数多くの男を騙してきては金品を貢がせてきた。
男を男と思わず、ただの金の道具にしか見れない女。

そんな彼女の実態を知らずに彼女ををえらく気に入った一人のじいちゃん客がいて、そのホステスに逢いにいくために毎晩のようにその店に通ってた。



そこそこ金を持っている客だと感じたホステスは、気に入られた事を奇禍としてそのじいちゃん客に誕生日や何だとすぐに嘘の記念日を作っては高級ブランド品を買わせたり、同伴で高級料理店へ連れていかせたり、実家が借金で大変だと嘘を付いて金を何度か借りてそのまま放置したりと好き放題にそのじいちゃん客から金を引っ張った!

でも、決してエッチだけはさせない、そしてじいちゃん客もそこまでは求めてこない!

何て、上玉の客なんやと食いつぶせるだけ食いつぶしてやろうと更にそのホステスは、じいちゃん客を騙しに騙して金を使わせていた。

それでもそのじいちゃん客は何一つ疑いもせず、ただそのホステスの働く店に通い、彼女の言うがままに従い、それでもいつも笑顔で楽しそうだった。

『何て気のいいバカなジジイなんやろ?よくこれまで生きてこれたわねっ』

彼女はじいちゃんを完全に手玉に取ったと実感していた。


そして月日は流れたとある日、某大手企業の部長クラスの人間がその店へ接待のため、たまたま訪れ、例のホステスのことを偉く気に入り、そのホステス目的でその店に通うよになった。

ホステスは図に乗り、新しいカモが出来たと彼に対してじいちゃん客に買わせた高級ブランド品と同じ物を買わせては一度も使用せずに即、質屋へ持って行って現金に換え、部長が店に来たときはじいちゃん客に買ってもらった高級ブランド品を身につけて、あなたに好意を寄せているからこそあなたから買ってもらったものを今日も身につけているのよとアピールする、
いわゆる【ホステスの常套手段】を駆使して騙したり、
じいちゃん客と同じ手口で更に騙して物を買わせたりと、
色気を振りまき、部長からも金や物を貢がせていた。

が、部長に何度エッチをせがまれても、何やかんやと言い訳をして絶対に体だけは許さなかった。

『私の美貌って罪ね~、ちょっと色気を振りまけばすぐに鼻の下を伸ばす、世の中の男ってバカばっかり~笑』

なんて図に乗りながら更に彼女の欲はエスカレートしていく・・・・・・・。



そんなツケがまわったのか?
とある日、ついに部長が激怒して凄い形相で彼女の働く店へ押しかけてきた。

 『人を散々弄びやがって、俺は某大手企業の部長だぞ!!!
  この俺を騙しやがって、今までお前に買ってやった品や金を全部返せ!』

 『私がおねだりした訳じゃなく、あんたが勝手に私に貢いでいただけでしょ!このエロ親父がっ!!!』

店内で大声の飛び交う激しい口論となり、一触即発の緊張感が店内を漂っていたその時、
彼女に会いに来ていて、ちょうどトイレへ行っていた例のじいちゃん客がトイレから戻ってきてその口論が聞こえていたのか、一言言った。

『わしは彼女の嘘を最初から全部知っとったが、あえて騙され続けて、わしはわしなりの遊び方を楽しんどったんじゃ!そんな嘘も見抜けない様では、そんな小さい次元でしか物が見れんようではお前に部長の資格はないっ!!!』

部長はそのじいちゃん客の顔を見て顔面蒼白になった。

実はそのじいちゃんはその部長の働く某大手企業を一代で創立した人物であり、その会社の現名誉会長だった!

部長は会長に深々と詫び、逃げるようにその店を後にした・・・・・・。

彼女も今まで騙し続けてきたじいちゃん客が凄い方だって事を知り、自分はじいちゃんを騙していたつもりが
実は全く次元の違う自分の知らなかった大きな世界で自分が騙されてじいちゃんの手のひらで転がされていた事を知り、自分が今までにじいちゃんしてきた事を恥じた!


       人 間 の 器


人それぞれ、大きさや価値観は違えど、天狗になれば井の中の蛙に成り下がってしまうっていうお話でした。
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